お盆に帰ってきていたご先祖様の霊を送り届けるとされる「送り火」を見学してきました。
2008年に一度経験済みだったので、今回は炎の熱から自分を守るために
長袖シャツと顔を守る為のタオル持参です。
まずは気合を入れて山登り!
入山口で警備員に証明書を見せて進みます。
すぐに急なのぼり坂のはじまり><。。
その後は長い階段状の坂が続きます。
結構ハードです!
465.4mの山なので健康な男性なら20分程度で殆ど休み無しで
登ることが出来るようですが、私は2回の休憩をはさみ30分以上かかりました^^;
山頂に到着したのは夕方6時過ぎ。
送り火の木組みはすでに終わっていて
護摩木と藁束を木組みに巻き、雨よけ用ビニールを覆う作業が行われていました。
山頂からの眺めは綺麗なので見とれているうちに
日が沈みはじめて、だんだん薄暗くなり
街の明かりが輝きだします。
大文字山からの夜景は格別です。
各火床は一軒の家(親族)にひとつの担当となります。
場所は輪番制で、中心部を担当したら翌年はお休みになることが多いとか。
大文字中心部の火床は4倍の大きさなので4家が管理することになります。
7時からは大の字中心部の火床「金尾(かなわ)」の前にある
弘法大師堂に灯明が灯され銀閣寺のお坊さんたちがお経を読みはじめます。
その後、各火床の責任者は「護摩酢」と呼ばれる仏前の清めの酒をふるまわれ、
灯明の火が親火へと移されます。
点火時刻の8時には東日本大震災の犠牲者への鎮魂の黙祷を1分間捧げました。
親火から大の字の中心部の火床に火が移されると大松明をふりかざし、
「南の流れよいか」「北の流れよいか」「字頭よいか」「一文字よいか」というかけ声で、
親火から火を移し一斉に点火!
次いで10分後に万灯籠山の「妙」と大黒天山の「法」、
15分後に西賀茂船山の「舟形」、大北山・大文字山の「左大文字」
20分後に曼荼羅山の「鳥居」が点火されていきます。
大文字山からは全ての山を確認することが出来るんですよ。
中心部の炎の勢いが非常に激しく、消防はずっとお堂に水を掛けていましたが
お堂の中は恐ろしいほどの熱さだったに違いありません。
その中で絶えずお坊さんたちがお経をあげ続けていたことに驚き、感動しました。
約1000本が組まれ燃やされたそうです。
火床に残った炭は「消し炭」と言われていて
家の軒先に半紙で包んだものを置くと、魔除け・厄除けになるので
また頂いたら玄関に置きたいと思っています。
◆五山送り火の当日、大文字山は一般人立ち入り禁止区域になります。
関係者である証明が無いと山に登ることは出来ませんのでご注意くださいね。