何度も飛行機に乗っているのに、
うっかり手荷物検査場に持ち込んで廃棄されてしまったり、宅配便で家に返送することになったり、急きょ空港でスーツケースを広げて荷物を取り出したり…ということありますよね。
そんな飛行機に関する荷物の制限をチェックしていきましょう。
飛行機に乗るときの手荷物の種類は2つ
・受託手荷物(預け入れ荷物)
大きいスーツケースや、段ボールで梱包した荷物、スキー板、サーフボード、ゴルフバッグ、など、受託手荷物として航空機の貨物室に搭載されます。
・機内持ち込み手荷物
通常は3辺の和が115㎝程度までのバッグやスーツケース(キャリーバッグ)と身の回り品とハンドバッグ
飛行機に持ち込めないものチェック
持ち込めないモノの制限は「4種類」
①預けるのはダメ、機内持ち込みはOK
②機内持ち込みはダメ、預けるならOK
③どちらともダメ
④条件をクリアすればどちらともOK
注)詳細は「政府広報オンライン」でご確認ください。動画などで分かりやすく説明されています。
①預けるのはダメ、機内持ち込みはOK
・ライター・オイル式ライター・安全マッチ(小型)のいずれか1人1個
・電子タバコ アイコス(iQOS)
・リチウム電池(ボタン型リチウム電池、充電できるバッテリー類)
・ノートパソコン・カメラ・ビデオカメラなどの電子機器(電子機器用のバッテリー)
・充電池式ヘアアイロン 1人1個(電池が取り外せるものに限る)
②機内持ち込みはダメ、預けるならOK(凶器になり得るもの)
・はさみ、ナイフ、カッター、先の尖ったもの
・工具、スポーツ用品(バット・ゴルフクラブ)
・カメラの三脚 折りたたんで60㎝以上
・スポーツや狩猟用の弾薬
・日用品やスポーツ用のガス式スプレー
(0.5リットル以下の容器、合計2リットル以内)
※はさみ、カミソリなどの刃物について
眉毛用のはさみ...刃体の長さが4cm以下のであれば機内持ち込みOK
先が尖っていない小さなハサミ...刃体が6cm以下で刃が鋭利でないものも機内持ち込みOK
(通常サイズのはさみはスーツケースなどに収納して預けましょう=受託手荷物)
③どちらともダメ(機内にも持ち込めない、預けてもダメ)
・高圧ガスのスプレー缶(化粧品類の小さいスプレー缶は大丈夫です)
・漂白剤、瞬間冷却材、酸素スプレー
・キャンプ用ガス、カセットコンロ用ガス、ガスボンベ
・殺虫剤、加熱式弁当
・マッチ、花火、クラッカー、炭
・ヘアアイロンの詰め替え用ガスカートリッジ
・アルコール70%以上のお酒
・オイルライター用燃料
・青い炎の出るターボライター、ジェットライター、ブルーフレームライター、葉巻用ライター
・水中トーチランプ
・防水スプレー
など
ヘアアイロン+熱源部に安全カバー
(ただし電池や熱源を取り外せば持ち込み・預け荷物どちらもOK)
液体物について
■機内持ち込み ■預け荷物 どちらもOK
(24%以下は制限なし)
<国際線>
■機内持ち込み
ジッパー付ビニール袋 20㎝×20㎝以下に入れる
(100ml以下の容器、合計 1,000ml)1人1袋
☆保安検査場でX線検査時に別トレーに載せて通すとスムーズです
液体・ジェル類・エアゾール・半液体物とは・・・
飲料、ジャム、味噌、ゼリー、チョコクリーム、シャンプー、缶詰、瓶詰、歯磨き粉、オリーブオイル、マヨネーズ、豆腐、はちみつ、あんこ、ヘアスプレー、マニキュア、除光液、虫よけスプレー
※ジェル状、気体、水分を多く含む物についても液体物として見なされるので注意が必要です。
長距離の飛行機に搭乗する場合の服装にご注意を
機内の服装については、近距離ならそれほど気にならないかもしれませんが6、7時間以上の飛行時間からは着ていく服装なども気を付けた方がいいでしょう。
ロサンゼルスなら復路便は11時間半、ニューヨークなら復路便は14時間、ヨーロッパのパリであれば往路・復路便とも12時間ほどと長時間となります。
比較的近いと言われているハワイでも復路便は8時間かかります。(上記飛行時間は直行便の場合の所要時間です)
それに加えて乗り換えのために何時間も空港で過ごす場合もあるので「機内持ち込みの荷物」は特に大切です。
機内の空気は乾燥していて比較的涼しい温度設定となっています。ブランケットを借りたり、脱ぎ着できる服装で自分の体調を管理することも大切ですね。
のどの乾燥が気になる方はマスクをしたり、飴を持参するのもいいですよ。コンタクトをしている方は外してメガネに切り替えた方がいいかもしれません。
着心地の良い楽な素材を着用(空港トイレで着替えてもOK)
女性の場合は化粧は薄めに(「拭き取るメイク落とし」で落としても良い)
ジーンズ× (意外と窮屈)
ゆったりしたパンツ○
マキシワンピース○
夏でも機内は肌寒いので要長袖です(スウェットパーカーなど)
※保安検査場では、上着を脱ぐ必要がありますのでプルオーバーではない方が楽です。
そして足元も準備が大切です。機内で体を動かすことがなかなかできませんから、たいへん足がむくみます。
はきなれた靴でも合わなくなってしまうほど足がむくんで大きくなってしまうのでスニーカーなどが良いようです。冷えるので女性なら靴下は必須です。
革靴×
スニーカー+ソックス○
海外旅行の所持品チェックリスト
旅行前に必ず所持品のリストでチェックしているのですが、PDFにしましたので皆さんもよかったら使ってください。
ちょっと不要かもしれないけれど忘れないよう念の為にリストアップしたものもありますので品目は多めです。
1.貴重品用バッグ<機内持ち込み用の荷物>
- パスポート
- 航空チケット(プリントアウトしたeチケット)
- 予約したホテル、飛行機、電車、船の各バウチャー
- 必要な場合はビザ・イエローカード(予防接種)
- 旅行保険会社の連絡先(クレジットカード会社の手引きなど)
- 財布(不要なカードなどは置いていく)(国によってはブランド物を避ける)
- 現金(日本円)
- 現地現金(両替用の現金)
- スマホ(携帯電話)+スマホの充電器+接続ケーブル
- 鉄道ICカード(日本国内用、海外用含む)
- クレジットカード(PIN番号を確認しておく)
- スーツケースの鍵
- 家の鍵
- ガイドブック
- スケジュールメモ
- 旅行会話本
- ボールペン(往復とも必須、機内で入国審査や税関の書類を記入、入国審査の控えは日本到着までパスポートに挟んで保管する)
※宿泊先のホテル名を英語で書けるように準備 - メモ帳(バスやタクシーに乗車する時には文字で確認することが大切)
- めがね(長時間用)
- WiFiルータ(レンタル手配+出発空港で受取り)or 海外で利用できるSIM(アマゾンなどで購入+SIM取出用インジェクトピン)
- 口紅+フェースパウダー(メイク直し用ポーチ)
2.ファスナー付きトートバッグ<機内持ち込み用の荷物>
(ファスナーが付いていないと座席上部の手荷物収納へ入れた際に倒れて荷物が落ちる可能性があります)
- アイマスク
- マスク・飴(乾燥するので)
- スリッパ(ルームシューズ)
- ハンドタオル + ポケットティッシュ
- ヘアブラシ + ヘアゴム
- ストール
- 常備薬(鎮痛剤・胃腸薬なども)
- 酔い止め薬
- 絆創膏
- 運転免許証(国際免許証)
- カメラ+予備電池+メモリーカード
- ノイズキャンセラ付ヘッドホン(ヘッドホンは持参した方が音が良い)
- メイク落とし+化粧水を含ませたコットン
- ウェットティッシュ
液体物入れ ジッパー付ビニール袋 20㎝×20㎝ 1人1袋
(100ml以下の容器 合計1000ml以内)
- ハンドクリーム
- コンタクトレンズのケース(中に保存液)
- リップクリーム(ジェル状)
- 目薬
- 歯ブラシセット(歯磨き粉は液体扱い)
メイク用品
- 下地クリーム + クリームファンデーション(ジッパー付ビニール袋へ)
- フェースパウダー + チーク + 化粧ブラシ
- マスカラ + アイライナー + アイシャドウ + アイブロウ + ビューラー
3.スーツケース<預け手荷物>
(ベルトやネームタグなどで目印を付けておきましょう)
※気圧により漏れる可能性があるので液体はビニール袋へ入れる
- パスポートのコピー+パスポート用顔写真
- スマホの充電用ケーブル + USBコンセント
- 変圧 + 変換プラグ
- ワイヤーロック
- 街歩き用バッグ(両手が自由になるもの)
- お土産用バッグ(軽量で大きいものファスナー付きが良い)
- 折り畳み傘
- ポケットティッシュ
- ハンドタオル・フェイスタオル(割れ物のクッションにもなります)
- ハサミ(機内持ち込み不可)
- 裁縫セット(長期間用)
- 大き目のビニール袋(洗い物入れ)
- クリアケース(チケットやレシート、パンフレットなどの保管用)
- ペットボトルの水 1本(到着日の持ち歩き用)
- いざという時のカップラーメン
衣類
- 下着(旅行日数分)
- ソックス+ストッキング(旅行日数分)
- アウター(渡航先の季節に合わせる)
- トップス(旅行日数分)
- ボトムス(少な目)
- ワンピース、襟付きシャツ(レストラン、観劇用)
- 軽めだけどキレイ目の靴(バレエシューズなど)
- ナイトウェア(Tシャツ+短パンなど)
洗面用品
化粧品類
- 化粧水 (ジッパー付ビニール袋へ)
- 乳液・保湿クリーム (ジッパー付ビニール袋へ)
- メイク落とし (ジッパー付ビニール袋へ)
- ヘアワックス・ヘアオイル(ジッパー付ビニール袋へ)
- 眉毛用のはさみ・爪切り
衛生用品・医薬品(入国時の申告が必要な場合はなるべく持たない)
- 胃腸薬・鎮痛剤
- バンドエイド
- 綿棒
- ナプキン
- コンタクトレンズの替え
現地の気候によって変わる持ち物
- 水着+ラッシュガード
- ビーチサンダル
- 虫よけスプレー(プラスチック容器)
- 虫刺され薬(かゆみ止め)
- 日焼け止め
- サングラス・帽子
- シュノーケル
- タイツ
- 手袋・帽子
- マフラー・ストール
- インナーウェア
現地調達タイプと準備万端タイプの二つに分かれる?
若いころはAタイプだったけれどだんだんBタイプになってきたとか、旅慣れて何度も同じ所に旅行へ行っているうちにBタイプからAタイプになった、行く国によって使い分けるという方もいらっしゃるのではないでしょうか。