よくばりトラベルプランズ

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上海空港から市内を疾走するリニアモーターカー「マグレブ」の切符種類、時刻表、乗り方ガイド

上海の浦東(プードン)国際空港から市内へのアクセスは「上海リニアモーターカー」が便利です。実際に往復乗ってみて良かったため詳しく調べてみました。


上海リニアモーターカー マグレブ 龍陽路駅IMG_1362

上海では既に高速リニアが走っているという話を友人にしたら「乗ったの?」「危なくないの?」と心配されましたが、確かに私も実際に乗るまでは不安でした。
 

 


上海リニアモーターカーとは?

2002年12月に世界初の公共交通機関の超高速リニアモーターカーとして開通した「上海磁浮列车」(上海磁浮列車)通称マグレブ。もう15年も前から運行しています。
(Magnetic levitation=磁気浮上の略 Maglev)
 
地下鉄を利用すると40分程度かかるところを8分で繋いでくれているため時間を節約したい旅行者にはありがたい存在です。料金も片道40元=700円弱とお手頃。(1元=17円で計算)
 
観光客用と言われているようですが一時間に一本とかではなく、朝7時~夜10時まで15分~20分間隔で運行している便利な交通機関です。
 
ついでながらリニアモーターカーとは正確には「軸のない電気モーター」という意味で、磁石で浮くシステムのことではないんですって、知りませんでした。



色々と詳細を確認したい場合は公式WEBページを見るのが一番。
一緒に見てみましょう。

ShanghaiMaglevTransportHP.png
公式WEBページ

公式ページには英語と中国語がありますが、頻繁に更新されているのは「中国語ページ」のようです。中国語ページをGoogle翻訳して閲覧すると良いですね。


 
切符(ICカード含む)の種類がいっぱいあります
ShanghaiMaglevTransportTicket01.png

おすすめ切符(ICカード

①地下鉄やタクシーを利用する旅行者
下から4番目のSマークがついているICカード「ジャオトンカー」。割引が適用されるため片道40元です。

IMG_7798.jpg
②片道だけでOK
上から5番目の旅行者用割引切符。同日のエアチケットを見せるとこの割引チケットが購入できます。片道切符40元です。
 
③7日以内に往復する(地下鉄やタクシー利用は未定)
ピンクの往復切符80元でもOKです。
 
④VIP席!
たった8分程度ですがネタになるために「VIP席」に乗りたいという方は黄色のチケットです。


始発と終電、最高時速430Kmの運行時間
 
上海リニアモーターカー時刻表01

始発と終電

空港に到着する時間が夜遅いかたはタクシーしか交通機関がないのでは…と心配な方もいると思いまして終電時間も確認いたします。
 
「飛行機を降りてから→リニアに乗車するまで」の所要時間は約1時間でした。
(入国審査、外貨キャッシング、手荷物の受取、リニア駅までの移動、ICカードの購入の時間です)
 
浦東国際空港駅の始発 7:02
浦東国際空港駅の終電 21:42
 
龍陽路駅の始発 6:45
龍陽路駅の終電 21:40

龍陽路駅上海リニアモーターカー マグレブ IMG_8517

せっかくなら最速430km/hに乗る

1日約15時間運行しているうちの3時間だけ時速430Kmで走行しています。そのほかの時間は300Km。時速300Kmでも十分速いですが、できれば最速を体感したいですよね。
 
Max Speedを体感するためには、上記画像の赤枠内の時間に乗車する必要があります。
インターバルの時間を計算すると以下の時刻に乗ればOKでしょうか。

浦東国際空港駅発→龍陽路行き
09時台 02,17,32,47
10時台 02,17,32,47
15時台 02,17,32,47
 
龍陽路駅発→浦東国際空港行き
09時台 00,15,30,45
10時台 00,15,30,45
15時台 00,15,30,45

※こちらの時刻表は記事を書いた時点で私が計算したもののため、公式WEBページの「首页 →运行班次」をご確認くださいませ。

私の場合は往復とも最高時速300Kmの時間になってしまったのが残念でした。乗った感想は・・・速度は新幹線とそれほど変わりませんが、新幹線より揺れませんし音も静かで、しっかりと違いは感じることが出来ました。
 

乗り心地&乗客の雰囲気など

布生地の多少クッション性もあるシートで座り心地はまずまず。汚れを防ぐための鮮やかブルーのカバーは微妙にフィットしていないのが残念ポイントでしょうか。
 
IMG_8521.jpg
 
車内は清潔で匂いもなく居心地は良いです。荷物は置き場がありますが、空いているため大きなスーツケースを座席まで持ち込んでもOKでした。
 
日本人は少ないというよりもほぼいませんでした。中国の国内の観光客だと思われますが、みなさん小綺麗でした。

滑るように発車すると徐々にスピードを上げ時速300Kmになると一定の速度で運行。非常に快適な乗り物です。
 
車内の電光掲示板に表示されている時速が上がるのを見ていましたが、あまりにも安定したスピード&静かなため300Kmという表示を疑うほど。でも窓の外を見ると、流れる景色のスピードはやはり数値の通り速い!のでした。


乗り換えの龍陽路駅

空港駅からリニアに乗って、ノンストップで到着するのは龍陽路駅です。
地下鉄は2号線と7号線に乗り換えることが出来ます。
 
マグレブと地下鉄の駅は別の建物になりますが、駅が並行にならんでいて迷うことはありません。

IMG_1357.jpg
マグレブの駅のエスカレーターを降りたところ(地下鉄2号線と7号線の看板が出ています)
 
IMG_7807.jpg
地下鉄2号線の入口(3号口)

乗り物の改札前には必ず荷物チェックのX線検査がありますから大きな荷物は必ず通しましょう。


リニアつながり番外編 JR東海超電導リニアを開発中
日本のJR東海超電導リニア 「Superconducting Maglev」の開発がかなり前から行われていますが、こちらは上海マグレブとは全く違う先端技術のようです。
 
超電導を利用したリニアの開発は日本のみで行われているため世界に誇れる技術なんだそうですよ。2015年には最高時速603Kmを記録したそうです。(鉄道の世界最高速度更新)
 
東京と大阪を最速で繋いでくれる予定になっているからとても楽しみ。2045年の開通予定が少しでも早まると嬉しいです。
 
では良い旅を。