秋の東京を楽しむ「はとバスツアー」に参加したので、その魅力をシェアしたいと思います。
【出発地】
東京駅の丸の内にある、はとバスの営業所前から旅はスタート。東京駅南口からわずか3分の徒歩圏内でアクセスも便利です。
「バスのりば」は1番から5番まであり、それぞれ異なるツアーの出発地になっています。参加するツアーがどこから発車するか「のりば案内」の看板で確認し、受付を済ませてバスに乗り込みます。
今回は午前11時40分に出発する「帝国ホテル伝統の味と秋色に染まる並木道」ツアーに参加しました。
浜離宮恩賜庭園
最初の目的地、浜離宮には正午に到着しました。
この場所は、都会の中に広がるオアシスのような大きな公園で、バスを降りたら自由に散策が楽しめます。
美しい日本庭園を楽しむことができる東京の名所として、外国からの観光客に人気があるのも頷けます。
この庭園はかつて徳川将軍家の鷹狩りの場所で、後に海を埋め立てて別邸を建て「浜御殿」と呼ばれるようになりました。明治維新後は皇室の離宮として「浜離宮」と改称されたそうです。
庭園内には、潮の干満によって景色が変わる回遊式の築山泉水庭があり、東京湾から海水を引いています。
公園内には4つの御茶屋も再建されており、はとバスツアーの限られた時間内では少し難しいかもしれませんが、「中島の御茶屋」で抹茶と和菓子のセットを楽しむこともできます。
今回の浜離宮訪問は2回目でしたが、前回よりも季節や時間帯がよく、美しい景色を堪能できました。
前回は夏の午後に訪れたため、逆光で良い写真を撮るのが難しかったのですが、秋の昼は絶好のタイミングでした。
午後12時50分、バスに戻り、次の目的地へ向かいます。
帝国ホテル東京でランチ
次に訪れたのは、午後1時15分 帝国ホテルです。
最初にホテルの歴史に触れるため、本館1階のメインロビーにある「インペリアル タイムズ」という常設展示スペースを訪れました。
ここでは、特別企画として「The Wright Imperial; A Century and Beyond」の展示を鑑賞することができます(期間:2022年9月1日から2023年9月30日まで)。
帝国ホテルの2代目本館は、現代建築の三大巨匠の一人である「フランク・ロイド・ライト」が設計したものです。「ライト館」はその美しさから「東洋の宝石」と称されていました。
大谷石と繊細な素焼テラコッタの幾何学模様の装飾、細かい筋の入った黄色いスクラッチ煉瓦も美しい。
ライト館の中央玄関部分は、愛知県の明治村に保存・展示されており、興味があれば訪れてみることをお勧めします。
10年以上前の写真になりますが、明治村を訪れた際の画像を載せておきます。
帝国ホテルの特別展示スペースを楽しんだ後、午後1時30分ランチへ向かいます。
レストランの席は予約グループごとに割り当てられており、リラックスして食事を楽しめます。
ランチは帝国ホテルタワー館の地下1階にある、フレンチビストロ「ラ ブラスリー」で提供されました。
バケットとバター
前菜
伝統のダブルビーフコンソメスープ
通常のコンソメスープとは異なる風味で、予想外の味わいに驚きました。少し野性味のある味で、私の好みではありませんでしたが勉強になりました。
ローストビーフの温野菜添え
秘伝のグレイビーソースとホースラディッシュがアクセントとして添えられました。このローストビーフは、帝国ホテルの歴史ある肉料理で、専門家が厳選した上質な赤身肉をエイジングルームで10日間熟成させることで作られています。
最後にコーヒーを楽しみ、午後2時30分頃レストランを早めに出て帝国ホテル内のショップへ向かいました。
1階のスペースには、美しいクリスマスツリーのアートが展示されており綺麗でした。
ガルガンチュワでショッピング
1971年にオープンしたホテルショップの「ガルガンチュワ」でショッピングを楽しむことができました。
このショップは2021年10月にリニューアルオープンしました。人気があって店内に入るまで10分ほど待ちました。
美味しそうなケーキが並んでいましたが、バスツアー参加中のためケーキを購入することはできませんでした。購入したかったです。
ライト館のデザインが取り入れられた振り子時計は、毎正時に扇状に羽ばたく孔雀のような美しい仕組みです。
ホテル内にはライト館で使用されたレリーフも再現されており、神秘的な造形が美しいです。
さらに、ゴールデンローズのシャンデリアもあります。このシャンデリアは、彫刻家多田美波氏による作品で、368枚のガラス板で作られています。
ホテル本館の正面ロビーには、季節ごとに変わる装花が飾られており、1000輪の深紅のプリザードフラワーから作られたドーム型のアレンジは見応えがありました。
午後3時にバスへ戻りました。
最後の目的地は、神宮外苑のイチョウ並木
午後3時45分、オリンピックのために建設された国立競技場の近くにバスが停車し、そこから徒歩でいちょう並木に向かいました。
神宮外苑は聖徳記念絵画館を中心に、野球場、アイススケート場、テニスクラブ、室内球戯場、秩父宮ラグビー場など、多くのスポーツ施設が集まる公園です。
その中でも秋の見どころは、いちょう並木です。9メートルごとに4列に並ぶ、合計146本のいちょうが300メートルにわたって美しい回廊を作り上げています。
北側から撮影すると、南側のいちょう並木が黄色く色づいているのが良く分かります。
訪れた平日の昼間でも大変混雑していましたが、美しい景観を楽しみたい気持ちは皆同じですね。
空に向かって美しく円錐に伸びる先端までが美しい。
この美しいいちょう並木の景観は、4年に1度、葉がない時期の1月から3月に剪定作業が行われることで維持されているそうです。
午後4時20分、バスに戻り、出発地の東京丸の内に戻って、こんかいの日帰りツアーは解散となりました。
今回のツアーで印象に残ったのは、浜離宮と神宮外苑のいちょう並木で見た美しい紅葉です。
伝統ある老舗ホテル「帝国ホテル」のレストランでリラックスしたランチを楽しむこともでき、東京観光に「はとバス」はぴったりのツアーだと感じました。
ではまた!