よくばりトラベルプランズ

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東京都美術館で『フィン・ユールとデンマークの椅子』展を体験(Finn Juhl and Danish Chairs)

上野の東京都美術館で開催されている「フィン・ユールとデンマークの椅子」を見にに行ってきました。

東京都美術館は、上野駅からのアクセスが便利で、近隣には博物館や動物園があり、桜の季節には公園内の桜並木が美しく咲きます。

 

美術館の展示とデンマークデザイン

美術館内にはいくつものギャラリーがあり、同時に複数の展示が行われることもあります。

北欧デザインの代表的な国であるデンマークは、特に1940年代から60年代にかけて優れた家具が数多く生まれました。

北海道東川町所蔵の織田コレクション

この展示会では、フィン・ユールだけでなく、デンマークの他のデザイナーが生み出した椅子の展示もあり、それぞれのデザインに影響を与えた背景を感じることができました。

多くの展示品は、北海道東川町が所蔵する織田コレクションからのもので、その豊富な数に驚かされました。

フィン・ユールのデザインと生涯

フィン・ユールは1912年、デンマークのコペンハーゲン近郊で生まれた建築家であり、家具デザイナーとして世界的に有名です。

彼はやわらかく流れる様な曲線を特徴とする、優美なフォルムの椅子やソファを手がけました。

名匠ニールス・ヴォッターの家具工房

1915年にコペンハーゲンに設立した、ヴォッター家具工房でフィンユールがデザインした家具は製作されていました。

「家具の彫刻家」と称されたフィン・ユールのユニークで複雑な造形美をもつ家具の制作は難易度が高く、卓越した技術を持つ名匠ニールス・ヴォッターの家具工房がなければ具現化できなかったと言われています。

フィン・ユールの代表作

フィン・ユールが25歳の時(1940年)に家具職人組合の展示会に初出品した「ペリカンチェア」、建築事務所から独立した1945年にデザインされた世界で最も美しい肘を持つ椅子として有名な「イージーチェアNo.45」、1949年に発表され別名エジプトチェアと呼ばれている「チーフテンチェア」などの代表作があります。

当時の家具は、現在では入手困難となったブラジリアンローズウッドや良質なチーク材で作られており、木材も良質なもので作られています。

また、1942年に自邸を建設し、自らデザインした家具屋日用品に囲まれて暮らしました。

1950年代のアメリカ進出と国際的な評価

1950年代はアメリカに活動を広げ、ニューヨークの国際連合本部ビルにある信託統治理事会会議場(Trusteeship Council Chamber)「フィン・ユール・ホール」を手がけ、その完成度の高さから世界的な評価を受けました。

椅子やカーテン、ランプ、天井のカラフルな照明、時計など空間全体をデザインしました。

展示会での体験と感想

展示の最後には、デンマークの椅子に実際に座ってその座り心地を試せるエリアが設けられており、楽しい体験ができました。

例えば、ハンス・J・ウェグナーが1950年にデザインしたベアチェアは、包み込まれるような座り心地が印象的でした。

最後に

デンマークの椅子についていかがでしたか?
私もいつか手に入れたいと思っていますが、価格がどんどん高騰しているのが驚きです。

実用性だけでなく、好きな家具や日用品に囲まれた時間を過ごしてみるもの素敵ですね。

ではまた次回お会いしましょう。